岐阜県長良川産の鮎は、国内で数ある産地の中で最も人気の高いものと知られています。
それは、全国屈指の透明度と河口より源流に至る迄大きな高低差があるのが清流長良川の所以なのです。
うおそうでは創業以来、毎朝鮎の競りに参加しており、長良川産の天然鮎にこだわっています。
市場でのセリでは長良川だけでなく、木曽川や揖斐川、郡上など様々な河で獲れた鮎がセリにかかります。
もちろん全て天然ですが、長年培った「鮎を見分ける目」で岐阜県長良川産、漁師の扱いの良い上質な鮎を瞬時に見分け、競り落します。
「香魚」の名があるように、鮎の人気を支えるのは何といってもその風味の良さ。鮎の好物は石についている珪藻(こけ)で、きれいで冷たい水が良い珪藻を育てます。長良川の川の水量と流れの早さ、川底の石、水温のすべてが餌となるよい珪藻と鮎を育てる条件を満たしており、それが鮎の美味しさを支えているのです。
1年で一生を終えることから鮎は、「年魚」ともいわれます。
10月初旬から11月中旬にかけて、長良川河口より40キロ以上上流で産卵し、孵化してからは川の流れに乗って20日間程で海に
下り、沿岸域で動物性プランクトンを食べて成長します。翌年の3月頃から稚鮎と5月鱒が群れをなして長良川を溯上します。6月になると若鮎となり、川藻を食べらながらさらに上流の郡上八幡へと溯ります。
9月初旬の夕方西風が吹く頃、鮎は産卵のため川を下ります。
故にこの頃の鮎を「落鮎」、又は「下り鮎」といいます。そして、川底に産卵するとわずか一年でその短い一生を終えます。
鮎の味は季節ごとに変化して、その繊細な味は皆様の舌を充分に堪能させるものであります。5月は山菜とともに天ぷら、六月は
香りと骨の柔かさで、7、8月は旬の味、9月は子持ち、10月は味の濃さで鮎雑炊などが喜ばれております。
長良川産の天然鮎を丸ごと味わえるのはなんといっても塩焼です。
カリっとした皮がはじけると香ばしさの中に清流を思わせる爽やかな香りが広がり、ガブリと一気に頬張りたい衝動に駆られます。
純白なまでに白く、ほどよく弾力のある身はしっとりと甘味があり、「鮎の命はわたにアリ」とまで云われるほどの上品にほろ苦い
内臓がシンプルな塩焼を極上の一皿に変えてくれます。
うおそうの塩焼は塩加減、火加減に注意を払い、頭と尻尾はカリっと香ばしく焼き、腹身はふっくらと蒸しあげるように焼き上げ
ます。鮎の塩焼といったら「たで酢」がつきものですが、当店ではあえて「たで酢」はお付けせず、鮎そのものの香りとコクをお楽しみ
いただいております。
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長良川産の天然鮎を一通り食してみたい。そんなお客様におすすめなコースは自家製天然鮎の一夜干し、塩焼、 魚田、赤煮、揚げ物、鮎雑炊がお楽しみいただけます。
その他、鮎姿寿司(要予約)、鮎のお造り(要予約)、背越、鮎飯などをプラスしたフルコースもございます。 内容時期によって異なりますのでお気軽にお尋ね下さい。
長良川天鮎コース ¥7,000~(税別)
会席料理に鮎の塩焼き、魚田、フライ、天ぷら、赤煮などを組み込むことも出来ますのでお気軽にお申し付けください。
(¥5,000(税別)もございます。) ※長良川産天然鮎を思う存分お楽しみいただけるコースです。。
塩焼のワタ入りはご予約で承りまわっております。お手数ですがワタ入りご希望の際はご連絡をお願いいたします。
- 鮎はシーズン中、日1日と成長し、味も変化して参ります。
時期によってはお出しできないメニューもございますのでご了承ください。 - その日によって大きさが変わる為、時価とさせて頂いております。
- 鮎のワタ入り、鮎のお刺身はご予約をお願いいたします。